1685年10月23日 討ち入りには欠かすことの出来ない……(2015-10-23)

1685年10月23日 討ち入りには欠かすことの出来ない……


1685年10月23日 (旧暦 貞享2年9月26日)は、

討ち入りには欠かすことの出来ないものでお馴染みの、山鹿流陣太鼓。

その山鹿流の創始者である山鹿素行の命日である。

山鹿流陣太鼓ってなんだ? 

と思われる方に簡単な説明をすれば、赤穂浪士が討ち入りの際に吉良邸門前で鳴らした太鼓の事である。

また、赤穂浪士ってなんだ?討ち入りってなんだ? と分からない方は、年末のテレビ欄をチェックしてください。

必ずどこかの局で放送しております。

さて、そんな山鹿流陣太鼓を含めた、山鹿流軍学の創始者である山鹿素行。

彼の経歴を簡単に説明しよう。

1622年9月21日 (旧暦 元和8年8月16日) 福島県会津若松市で生まれる。

なお父親は浪人(無職)であったそうだ。実に世知辛い生まれだ。

9歳の時に朱子学を学び、

15歳の時に、軍学、神道、歌学を学んだ。

凄い英才教育であるが、無職の父の懐は大丈夫なのかと心配もしてしまう。


時は流れて1662年、山鹿素行40歳。この頃の彼は、

一番初めに学んだ朱子学について疑問を持つようになり、ついには批判をしてしまう。

朱子学とは、幕府が奨励する学問であり、これに異を唱えると言うことは、一種の思想犯であり幕府に逆らうことでもある。

その為に、山鹿素行は赤穂藩に預けられてしまう。

預かり、とあるが、これは罰則の一つで今風に言えば拘留である。

さて、犯罪者として赤穂にやってきた山鹿素行であるが、

持ち前の教養の高さから赤穂藩の藩士の教育を開始する。

思想犯で拘留されているのに、交流先で教育をする。

武家社会は厳しいのか、ガバガバなのか実に判断に困る所だ。


さて、そんな山鹿素行であるが赤穂での教育期間は13年にも及んだ。

そこで赤穂藩に伝えられた、最も有名な学問が、彼が15歳の時に学んだ軍学である。

そしてこの軍学を学んだ最も著名な人こそ、赤穂浪士でお馴染みの大石内蔵助である。

ちなみに大石内蔵助は1659年生まれであり、山鹿素行の赤穂拘留期間は1662年~1675年。

大石内蔵助が16歳まで赤穂で先生をやっていたのだろう。

16歳と言えば、現代日本の感覚で言えば義務教育期間の先生だ。

山鹿素行の教えは、おおいに大石内蔵助の血肉となったのは想像に難くない。

そして後年の吉良邸討ち入りの成功の元になったのであろう。



一打ち、二打ち、三流れ――――山鹿流の陣太鼓のしらべと共に討ち入りを敢行をする大石内蔵助。

忠臣蔵の見せ場であり、山鹿流軍学そして山鹿素行の名を歴史に刻んだ有名な場面。











もっとも、この山鹿流の陣太鼓……後世の創作によるものだったそうです。

そもそも、山鹿流に陣太鼓の演奏法の記載はありません。

酷い話だ。

あの世で山鹿素行さんに率直な意見を聞いてみたいものである。

まぁ史実よりも面白い俗説がまかり通るのは世の中の常である。


山鹿流と言えば陣太鼓。

家屋解体と言えば関東商事。

着工時に陣太鼓は鳴らしませんが、家を壊せば騒音は出ます。

家屋の解体には、関東商事、関東商事を宜しくお願いします。







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