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1933年11月8日　武士のち日本工兵の父、上原勇作


1933年11月8日は、武士のち日本工兵の父、上原勇作の命日である

上原は、1856年、薩摩藩の上士(階級の高い武士)の家に生まれた。

その後、薩摩出身でありながら――――陸の長州、薩の海軍と呼ばれるほど、薩摩出身者は海軍に片寄った―――陸軍への道を歩む。

1879年、陸軍士官学校を卒業。同期にあの秋山好古がいる。

1881年、渡仏しフランス陸軍にて工兵や砲兵の分野を学ぶ。

1885年、帰国し、工兵の本格的な育成に入る。

その後、日清、日露戦争に従軍し、……その後や晩年を語ると今回の主題から話がそれるのであえて省くとする。


話が少し横道に逸れるが、工兵とは一体何なのか？

疑問に思う読者をいるのではないだろうか？

字面から察するに、なにかを作る兵なのか？　しかし作るとすれば、それは職人や大工の領分ではなかろうか？

そう考えるのは間違いではない。

工兵の始まりは、戦場に連れてきた大工や職人達である。

彼らが戦場において、道を作ったり壊したり、橋を作ったり壊したり、要塞を作ったり壊したり、戦場における構造物の構築及び妨害が主な任務だ。

もちろん彼らは建設や解体のスペシャリストであって、戦闘のプロではない。

それらを護衛する兵士もいたが、戦いに巻き込まれたら為す術がない。

ならば彼らに戦える技術を授けよう、すなわち『工』『兵』の誕生だ。


さて、フランスで近代の工兵や砲兵を―――砲は大砲を設置するための土木工学が絡む技術―――学び、

名実ともに、日本陸軍の工兵の父としての立場を得た、上原であるが、彼が凄いのはここからである。

日本に戻った上原はポケットマネーを出して、自宅に大工や鳶職を招き、実演をさせて、彼らからも、その技術をどん欲に学んだ。

また、自分の考えを酷評している将校が、面と向かって、あなたの言っていることは間違っていると言ったときも、怒りもせずにしばし考え、

｢ただいまの講評、勇作の誤り｣と述べるなど、誤りは誤りとして真正面から受けとめる事が出来る人物でもあり、

日露戦争後、旅順要塞の苦戦についても、

｢工兵による要塞攻略や坑道掘削の訓練を怠った事が苦戦の原因である。｣

と述べた、エピソードもある。


そういった人物なのだろう。

関東商事もそうありたいものです。


世にも人にも先駆けて、解体ならば関東商事。

ロシアと戦争をする気は全くありませんが、旅順要塞の攻める際には、関東商事にご連絡を。

先陣を切って要塞の解体を致します。

旅順要塞を陥落させるならば関東商事まで、是非ご一報下さい。












もちろん冗談ですよ。


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